藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

『きらり』BTS

★便宜上BTSと表記していますが、防弾少年団とは何も関係ない文章であり、ここで言うBTSとは「Behind The Scenes」(舞台裏)のこと。万が一にも何かの間違いで来られた方がいたら、心からお詫びいたします。

 

金曜の夜の阿鼻叫喚…(大げさか、いや実感である)。

いや〜まいった。何がまいったって、自分の顔が緩みっぱなしでまいった。何故こんなに嬉しいのか、楽しいのか。心の距離感をバスッと超えて心臓を鷲掴みにしてくる“推し”というものの存在に、ビビりながらひれ伏す感じ?

白黒だった俺の世界に、遠慮会釈なく飛び込んで来た『きらり』な存在に翻弄される、この感じに、いまだに戸惑うんだよ。こんなにハマっているくせに…(号泣)。

あんまり経験ないのになぁ、浮ついた気分とか、芸能人にときめくとか。この、自分の心をピカピカに磨いて差し出す感じとか。

どうなっちゃったの自分?

風民の皆さまの存在を知ってから、ファンというのは何て健気なんだと。それぞれに色んな生活を送りながら、藤井風に自分の一番綺麗な心を捧げている。どんな苦しさを耐えていようと、どんな葛藤があろうと、藤井風に向き合う時には、綺麗で繊細で優しい気持ちでいようとしている。

これって、心の訓練じゃん? BTSの最後にもダンスの練習風景が映っていたけど、あんなふうに、何度も何度も「心磨き」のレッスンをするとしたら、立派に踊ってみせた風のように、「綺麗で強い心」を手にできるのでは? 風民は、総出でそのレッスンに参加してる気がするのだ。

俺なんかサボってばかりの不良民だけどさ。この人に向かう時、醜い自分であったら哀しい、申し訳ない…と思える相手がいるのは、ホントに幸せなことだよな。

 

『みんな最高。ここに映っとる人も映ってない人もな。』と言う風。映ってない人のことを常に思う風。そのチーム風の大きな輪に、きっと風民も含まれる。『きらり』のため、リクエストを繰り返したアナタのことも、風は見てると思うよ。みんなが最高!でいられる場所を、風は作ってくれている。

 

2:39という数字が深夜に踊り狂ったわけだが「ニヤニヤさせてくれてサンキュー」と読むんですかね?w

藤井風に何をさすねん?!と叫んだ俺。「あぁ…みんな死んだな…」と天井を見上げた。英語の字幕を見たら「ガールフレンドか何か」って! ガールフレンドでいいじゃん! もぉやめたって! 男共まで殺さんといて!と取り乱し。いや単にずっずさんかも、という含みを持たせただけだよね…。

夜中に「あのブツは何だ」と盛り上がる。「鶏の唐揚げ」→ いやベジタリアンやし。「たこ焼き」→ 昼の弁当やぞ? 5月のケータリングに里芋の煮物も無いか…。

で、ご本人からの正解が『イモ』と。ジャガイモの天ぷらだったんか、もしかして野菜カレー? 微妙に疑問が残る。容器や他の人を見るとカレーっぽいんだけどな。色んなカレーを頼んで、風は野菜カレーにしたと。どうなん? そんなどーでもいいコトまで気にするって何なんw と思いながら。

風が10秒演技にチャレンジする隣で、ヘアメイクのお姉さんは知らん顔。プロじゃプロ! ちょっとでも異質な動きをしたら、撮影自体がダメになることを知っているから、あんな近くで風が演技してるのにクールな対応。俺なら爆笑しながら映り込むだろ(最低)。ああでなきゃスタッフさんは務まらないんだな、感服した。

このヘアメイクさん、風が何をしてもクールで、ある意味シュール。色々笑わせてもらった。下唇を尖らせるのは、甘えたい気分の変顔なんだけど、さらりとスルー。風にあんなふうにされながら、プロとして仕事に徹するなんてブラバーだよホント。

 

ずっずさんがバイクに乗る姿を見て、(おそらく)涙した風。『頑張った、頑張った』には、ゼロからバイクを用意してくれたずっずさんへの感謝が溢れていた。オークションで手に入れ、あり得ない短期間でカスタムしてもらい、多くの尽力があって完成したバイク。

深々と頭を下げてスタジオを出る風、ちょっと赤い目をしてるように見えた。

その、風の一瞬一瞬を、カメラマンのセイヤさんが、すごく愛おしく思っていることも。風が愛おしくてたまらん!というBTSじゃない? 俺にはそう思える。

多くの仲間達の、チームとしての仕事を細かく描きながらも、中心にいる風の“風格”までもを写し撮った映像。デビューから1年数カ月で、このスターっぷり。

キヨシとのナンセンスな会話w も、関口くんとの2ケツひょっこりはんも。スタッフの『いい現場』との声も。撮影はわずかでも、準備には何カ月も掛かったことも。丁寧なお辞儀も、見惚れるような横顔も。すべてが『きらり』。

人間の男女が何十人いても…皆、エンタメの世界できらきらしい仕事をしている凄い人ばかりでも。藤井風の煌めきは別次元。華のある人、とは風のためにある言葉。

ま、藤井風は何人もいるから(笑)この現場ではと断った上で、何というピカピカのオーラか!と喚きたい。美し過ぎるやん!と泣きたい。

大事なバイクおじさんへの愛も含めて、藤井風最高やん!!と叫ぶ土曜の昼下がり。

 

『きらり』はさ、風がゆる〜く歌い始めるから簡単に歌えるかと思うけど、実は難しい曲だよね。ブレスが掴めなくて、途中で息切れするし、追い立てられる感じになるし。相当上手い人でもゼーハーになる(失礼)のを聴くと、風の歌唱がいかに素晴らしいか実感する。

比類なき疾走感に駆られて、今宵も風ワールドを旅するかなぁ。また終わりなき旅になるな。

 

三連休がオリンピックのために変更になったこと、今まで知らなかったアホは俺です。

一般企業に勤めてないとはいえ…無知過ぎてすみません。ツイートで教えてくれた方々、ホントにありがとうございました!

三連休かと思ってたので、徹夜で風三昧してもいっかなと。失礼しました。自分の仕事には休みは関係ないんだけどね。

ではでは、皆さま、風からもらったポジティブバイブスで、一日一日がきらりでありますように。

グッズを前に里庄町の青春を想う…

友人と2人で注文し、4種をゲットできた今回のグッズ販売。やっと互いのスケジュールが合って、持ち寄ることができた。

俺らが買ったのは、魔法瓶(これ、何で魔法瓶って言うんだろ?水筒とかステンレスボトルとかが普通じゃない?魔法瓶って不思議な語感…)と黒T、グリーンのハンドタオル、ダークグレーのキャップ。俺のヘンレコハブラシはグリーンだった。

友人は昨年からグッズを購入しており、今日着てたのは、薄い紫色のタイダイっぽい柄に、祈るような手がプリントされたもの。綺麗な色でいい感じだけど、あの指が実写だと? まるでエル・グレコの描く指だよなぁ。

風っちと同じものを着たいとXLを選んだが、俺はまあまあピッタリ、友人はダボダボ、いいよ可愛いよ。あはは! これ女子が着ても可愛いビッグサイズだよね。

グッズというモノに気分がアガる、この初体験。普通なら絶対買わない派手色のハンドタオルにもニマニマ。なんてこった!

 

友人と色んな話をする中で「里庄町で運転免許無しで数年暮らしてたなんて、信じられないよね」と俺が言うと。

「それは、自分らを基準に考えるから違和感があるのであって、風さんだよ? はっきり言って彼なら運転手には不自由しない」と、驚愕するようなことを友人は言ったのだ。

はあぁ?!

「あのさ、キミはそれなりの車を持ってなきゃダメだと思ってるだろ? 車をステータスだと考えてる。それがもう、風さんとは決定的に違うんだよ。

もしキミが里庄町を走り回ってるとして、その辺をぺたぺた歩いてる風さんを見かけたら、どうする?」

「考えたこともねーわ、そんなシチュエーション!」

「風っち、どこ行くの」「里庄駅」「駅からどこ行くん? 送ってくよ、乗ってけよ」「絶対、そう言うだろ、そして嬉々として風さんの運転手を務める、遠慮する風さんを無理やり乗せて、どこまでだって連れてく」

「(…確かに)(むしろ専属運転手を買って出るな)(先々の予定まで聞いて迎えに行く、めっちゃウキウキしながら!)」

「周りに車持ってる人は沢山いただろうし、彼ら彼女らが喜んで運転したと思う、だから特に免許を持つ必要を感じなかった」

「う、うむ…」納得させられた俺であった。

色んな会場で演奏してたのに、誰かが運転して運んでたんだろうなぁ、機材込みで。もし俺が知り合いだったら、もう積極的に送迎する! ああ、絶対。そういうことだよなぁ。藤井風のためなら、何だって役に立ってあげたいもんなぁ。(何を妄想しておるのだ)

世の中には、カッコいい車くらい持ってないと女の子を誘う気にもなれない男もいれば、向こうから積極的に「乗って乗って」(車の話であります)と言われる男もいる。うう、格差じゃ格差!

風の実際がどうだったか知らんけど。ご家族の運転もあっただろうし。ただ自分が身近にいたら、せめて運転手になって応援したかったよな〜と。ホントにそんな気分にさせてくれる人だ。

からの、グッズっすよ。(何がじゃ)

「また風さんの私服が増えた」と喜ぶ友人。そう、あんなに自分のグッズばっか着てるタレントがいる? 全然グッズだと思ってないよね?普通に私服にしてる。面白過ぎだよ風っち!

 

最近知ったけど、風は「すてき」という言葉を「素てき」と書くよね。普通は「素敵」が一般的だけど、彼は「敵(enemy)」という字を書きたくないんだね。このブレなさ、愛してる。笑

風民さんもすでに「素てき」と書く人がいるし、俺もその意を汲んで、最近はステキと片仮名で表記したり…まだ試行錯誤って感じだけど。

ホントにさ、推しの影響力は絶大だね。特に風は目に見えるカタチで意思を示してくれるから、なるべくならその心に寄り添いたい。きっとその方が、よりよい世の中になるから。

 

とにかく応援させてもらえることが幸せなんだから、第2弾も楽しみに待つよ。

グッズが届いたら幸せだよ〜と言ってくれた人、ありがとう! その通りだった。

先輩風民さんは全部経験してるんだね。寝不足も熱狂も、皆さん経験済みだった。ちょっとホッとした。笑

 

高校卒業時点で、これ以上アカデミックな教育を受けるのは違う、自分の進む道はピアニストではなく、歌う人への道。と決めた(であろう)風。

里庄町に住みながら、歌う人への道を歩き出して。当時のイベントでは「ピアニスト」として紹介されることも多かった。まだまだ手探りだった道。

やがて、歌う動画をYouTubeに上げ、凛々しい決意をもって「歌う藤井風」としてスタート。

2017年8月、ちょうど発売されたばかりのテイラー・スウィフト『Look What You Make Me Do』を3日で自分のものにして(!)弾き語りで披露。初めて風の歌声を聴いた当時のファンの驚異と感激の様がコメント欄から伺える。

歌詞になぞらえ「古いKAZEは死んだ!」と、高らかに宣言。ピアノマンとしてだけの風は死んだ、これからは歌うよ!

この宣言のかっこよさと来たら。テイラーの曲を聴いて「これやん!」と思ったのかな。最高だよ!

歌う人になりたいとの思いが強く深くありながら、何という忍耐力だろうか。この時点で20歳。ここまで耐えて、やっと自分の声を世に放ったなんて。

しかもまだオリジナル曲は秘めたまま。魅力的な楽曲ばかりをcoverしながら、自作曲は完全なカタチになるまでYouTubeでは披露しなかった。この意志の強さよ。矜持の高さよ。

藤井風の柔らかな頑固さにクラクラする。自分に課す厳しさと、周囲への柔軟な優しさ。人としてのバランスが超絶なんだよ。

 

15歳頃から、年齢的には青春であっても、友人達はいても、どこか孤独だったのではないだろうか。高校は通学に片道1時間半もかかる場所。学校とふたつの駅と自宅を往復するのみ、マクドナルドにも行ったことが無い高校生活。

遊ぶ、ということの無い生活。素晴らしく充実した高校生活ではあったと思う。岡山県大会で金賞、全国大会では銅賞に輝いた合唱部に、伴奏者として参加し実力を発揮。森野先生から『初見能力と耳コピ能力は相反するものなのですが、彼は両方持っていて、センスも抜群です。しかも超難曲を練習中も本番もミスタッチした記憶がないです。』とまで絶賛され。ミスタッチの記憶がないって…スゴ…。

先生からもそこまで認められ、音楽漬けの日々。

でも、これは全くの想像だけどさ、音楽専攻に行くような生徒達は一般的に、お嬢様、お坊ちゃま。そこへ、里庄町からひとり通う風。里庄弁で馴染むのは大変だったかも知れない。俺の知人は音楽専攻の高校時代、毎週末、東京へ飛んで高名な先生にレッスンを受けていた。ピアニストは誰に師事したかが重要になる。中学時代に独学のみになってたピアノ専攻なんて風だけだろう。クラシック曲以外を披露して受験した人、風の他にいたのかな?

「すげーヤツがいる」と噂になり、教師からも認められながら、合唱部への参加(部員ではない)以外、帰宅部だったに違いない風。1時間に数本しか電車の便が無い! 通常の部活は、時間的に無理。

『青春病』のMVが、仲間達と“遊ぶ”初めての体験だったのかも知れない。だから、やっと青春にサヨナラできたのかな…とは、俺の妄想。

 

胸のうちはともかく、ゆったりと準備しながら、焦らず時を待ち、自分で決めたカウントで動く。歌う人になりたいと決めながら、20歳になるまで(YouTube上では)その声を封印。どんな精神力なんだよ。

俺ら、どこまで藤井風を理解できるんだろうね? 本当に強い人だよ。もちもちした話し方や見た目に騙されたらアカンよ、誰にも何にも負けないものを持ってる人だよ。

 

藤井風を想って、ため息をつく男2人…。

ああ、また長々と、ごめんなさい。

 

1時間半かけて帰宅した後、何時間もピアノの練習をして。こっそり(?)歌の練習もして。山ほど音楽を聴いて、アレンジして、自分のものにして。

時々、兄上と昔の歌謡曲を演奏し。高校を卒業しても、まだ歌わずにピアノでcoverを続け。

こんなにまで努力できるから天才なんだね。好きなことに無限に努力できるから天才なんだ。

歌い初めてからの魅力の爆発っぷりには、我慢した分、大輪の花が開いた感がある。大好きな音楽を花のような笑顔で歌い、みんなを楽しくさせながら。

高校生の風にも、卒業してからずっずさんと出会うまでの風にも、ホントに声かけて車に乗せてあげたい。(単に迷惑)

 

ビバ・ラ・風! だよ。ホンマに。

 

Endlessになりそうなので、いいかげんにします。

またね。

青春病を語る夜明け

7月11日の関ジャムに、山田智和監督が出演し、監督の他のMV作品とともに『青春病』が紹介されていた。

今をときめくと言うに相応しい、大ヒットMVを連発する監督であるにも関わらず、静かで謙虚で穏やかな佇まい。映像界の最先端に居ながら、哲学者のような空気感。眼差しが奥深くてドキリとする。

こんな監督の元で、あの『青春病』MVができたのか…。わずか2日間の撮影で、風に「ひとりの青年の人生を生きた」と言わしめたほどの。思いがけない熱い涙を流させたほどの。

 

しかし、ラストまで引っ張られるとは。藤井風のファンなら最後まで食いつくと。順番を飛ばされた時には、関ジャム恐るべしと思ったよ。笑

知らなかった事実にもビックリさせられた。

冒頭の浜辺を走るシーンは、「真っ直ぐに青春をやりたい」と、風から提案したとのこと。

長回しで撮られた、風の本意気の疾走。足元の不確かな砂地を全力で走る…まさに青春そのもの。風の足が速いことも、走る姿が美しいことも分かって、貴重なシーンとなった。

 

また、野ざらしダンスのシーンは、休憩時間中に風がふざけて踊り出し、皆がノって一緒に合わせたところを、ハンディカメラで撮ったのだと。よーい、スタート!で撮影されたものでは無いからこそ、あの、自由で楽しげな雰囲気が生まれた…という、何ともステキな種明かしがされた。

 

しかしまあ、あのキャスティングが素晴らしいよね。全員が独特のキャラを持ち、どこかしら影や秘密を感じさせ。「どどめ色」に相応しい(褒めてます)メンバー。無言のうちに「こいつら全員、何かを抱えてるな」と思わせてくれる。よく選んだな!と拍手しかない。

 

一見楽しそうな、キラキラしてそうな仲間達との日々。でもそれを風は「病」だと謳う。

いつか粉になって散るだけなのに、今を永遠だと勘違いするなよと。青春病とは、自分の若さへの依存であり執着だと言っているようだ。

いつかは消えゆく身であるのに、なぜこんなにも囚われ、執着し、熱が消えないのか。ただ粉になって散るだけの短い人生に、何のこだわりが必要か、この罰当たりめ

切れど切れど纏わりつく泥…そんなものの中でもがきながら、目の前には、ただ漂うだけの獣(けだもの)の残骸が見えている。強いはずの獣も、いつの日か野ざらしになる。弱肉強食の覇者になろうとも、虚しく儚いだけ。そんなものに憧れたことなんか無いはずなのに。

何者かに成る、何事かを成し遂げる。そう思って走り続けるのが青春なら、そんなものに囚われていることこそが病だ。そんな青春にサヨナラを。

 

青春というキラキラワードも、藤井風が作ると、囚われという病から自分を解放しよう、儚い夢への執着を手放そう、という曲になる。

自分の内で自分を急かす言葉にサヨナラしよう。進んでいるようで後退してる、そんな生き方にサヨナラしよう。青春という、何もかもが許される魔法の言葉にサヨナラしよう。本当の人生に出会うために。

 

歌詞にフォーカスしてしまうけど、曲もいいんだよね。爽やかさの奥に不協和音があるような、軽快さの隣に底なし沼があるような。それを見事に表現するヴォーカルに惚れ惚れする。

藤井風は音源が完璧で、MVの映像になってより魅力が増し、LIVEではもっともっと届く歌になる。完璧の上をいくヴォーカルを聴かせてくれる。限界の見えない存在。勝手に誇りだと言わせてくれ!

 

関ジャムを視聴し、『青春病』MVを観て、もちろんBTSまで観るのが一連の流れ。

万が一、藤井風公式アプリ【無料】をダウンロードしてない人がいるなら(いないだろうけど)青春病のBTSを見るためだけにでも、すぐにダウンロードを。アプリのみで見られる、レアで至高の作品だから。

 

BTSでは、本番前に円陣を組むシーンがある。その時、風は仲間の肩に回した手で相手をぽんぽんと軽く叩いている。励ますように、慈しむように。この無意識の指の動きが、藤井風だなぁと思う。人間が好きな人でなければ、こんな動きはできない。

また、雨の中でのハッピーバースデー。みんなで濡れながら顔面ケーキをするところ、風はぶつけたりしないで、ああぁと助けようとしている。笑いでいっぱい、すべてが楽しい青春のワンシーン。

 

こんなに優しい人なのに、藤井風の人生観の厳しさに打ちのめされる。

青春の美しさを肯定し受け入れた上で、捨てよう、その輝きは永遠じゃない、儚い夢を見続ける呪いになり得るのだと。

俺は『野ざらしにされた場所でただ漂う獣』を見る、見続ける。あまりに哀しく無残なイメージが俺の中に定着し、痛みとなる。青春という言葉が持つ痛み。青春病の俺達は、その痛みにすら甘えてしまう。いつまでも治らない病に甘えているうちに、人生は終わる。粉になってから知っても遅い。病に甘えているような弱さを捨て、もっと強く、高い次元に。藤井風が、自分ももがきながら指し招く世界に。

 

凄まじい曲だなと思う。

俺の解釈はごく個人的で、決して正解でもない、ひとつの見方というだけ。異論もあって当然なので、そこはよろしく。

ただ、こんなにも厳しく自分に対峙する風だからこそ、青春の美しさを描いたあのMVを生き切った時、涙したのだと思えてならない。

もう二度と戻らない青春に、たった今、サヨナラをしたのだ。

泣き出した風を、優しく抱きしめに行った監督。ガシッと抱くのではない、壊してはいけないものを抱くような姿に、監督には風の思いが分かるんだなぁ…と思った。

共演者達も、そっと抱きしめたり、そっと触れたり…いたわるような、慰めるような態度で。風の側にいる人は皆優しい。風の優しさが伝播するみたいに。

素晴らしいMV、素晴らしいBTSに感謝しかない。

 

2ndアルバムに収められるべき『青春病』。

今こうして話題になる意味は…我々がドキドキし始めてもいい(笑)というコトか?

期待しちゃうぞ!!

でも焦らず、いい子で待つ。

青春病にへでもねーよに旅路にきらりが入るアルバムだよ! 2ndにしてベストアルバム並み。ゾクゾクする。

変に煽る気は無いので、おとなしく待ちますよ。待つ時間も幸せなり。

 

『青春病』のタイトルは、左右対称になってるよね。青春が対称だから、病も対称にしたのかな。それが、合わせ鏡のような効果を生んでいる。

ワケワカラナイ感じと整った感じが、不安と予定調和の両方を表しているようだ。決まった友と決まったことを繰り返す青春。あいつも俺も、合わせ鏡のように同じ顔、同じ日常、同じ遊び、同じ仲間。でもそこに、何やら不穏な、落ち着かなさがある。それを見事に表現しているタイトルロゴだと思う。

 

藤井風の音楽と、それに関わる人々の優秀さ。自分の魂にフィットしてくれるものがある、そのありがたさ。

今日も幸せな夜明けぜよ。(昨日よく寝て、寝不足解消したから大丈夫!)

 

もうちょっとAT話。

前回、『きらり』アフタートーク(以下AT)についての感想を書いたけど、書き足りない部分もあるし、実は書き忘れてた!ということにも気づいた。ので、追記っぽいけれど、書き足してみる。

 

俺から見たら「そんなに仕事仲間が好きなのか、みんなが自慢で仕方なくて、感謝でイッパイなんだよね!」という内容の『きらり』AT。

でも、まだまだ見過ごしてた「藤井風の感謝する力のスゴさ」があったんだ。

 

ひとつは『CGもすごいがんばってくれて』と、MV前半のバイクシーンのCGにも触れていたこと。

あれはスパイキー監督の茶目っ気というか、ファンに「あれ?バイク免許取れなかったの?」と思わせるCGでもあっただろう。後半でビックリさせるためのステキな前フリ。

無機質な人工的な世界で、CGのバイクを転がす風が、その世界を壊し、破壊された街の残骸から離れ去り、やがて実写のバイク野郎となって駆け抜けて行く。そこは新しい、誰もがイキイキと解放された世界。

そのCG製作チームのメンバーにも感謝の言葉を忘れていない風だった。

 

もうひとつは、『きらり』の歌詞カードを作って貼り出したことへの「感謝」。

『こがーなん用意してくれてんねん、しかも今日。ヤバない?これ』と。

俺はさ、スタッフの誰かが歌詞を貼り出しておくくらい、当たり前じゃねーの、と思うよ。歌詞についての説明だってあるんだから。

『しかも今日』とは?今日は配信の準備等で忙しかったのに、わざわざ用意してくれた…って気持ちなのかな。

誰かがその職責においてやるべきことをやる。それは当たり前だけれど、当たり前ではない。

そこに責任があり、責任をもたらす愛があるから、できることなんだ。仕事上のお膳立てを、何もかも当たり前と思うか、『ヤバない?』と感謝の気持ちを抱くか。

動機は愛がいい、と歌う人は、愛から生まれた結果に感謝できる人なんだなぁ。

 

俺がスタッフの一員だったら、歌詞を拡大コピーするなんて当然と思って準備するだろう。誰が、そのコピーに感動し感謝してくれるというんだろう。でも風は、そんな些細なことにも心を動かす人間なんだよね。

本当に何という人なんだろう…。

仕事における自分の態度を反省する。例えばクライアントへのプレゼンで、アシスタントが書類を準備する、画像を準備する、それを当たり前と、むしろ内容の未熟なところを指摘するばかりになっていないか。

書類1枚だって、それなりに気を配り時間を費やして準備しているのに。そこに感謝を忘れて、何をしてもらってもスルーしていないか。

コピーひとつを「こんなにまでしてくれて」と思う風。その心は見習うべき宝だ。

 

あとね、風は嘘がつけないね。(みんな知ってる)

ジャケットの説明をする時に、『アートワークについての質問もかなり…あ?いや…ちょびっと、ん?来とったんで』

かなりでもいいよ、誰も知らないんだから、少しくらい盛っても。でも、正直なこと以外、言えないんだよね。

だから、バイクでツーリングした、って話も。ちょっと寒くて…100%楽しかったとは言えないから、すごーく言い難そうに。

「ちょっと寒かったけど、ツーリング楽しかったよ!」と、本心と誤差のある盛った言い方ができない。『楽しかったケド…寒かった、ちょっと』

寒かったという感想が残った自分が、特にずっずさんに対して悪いなぁ、みたいな。せっかくツーリングに連れて行ってもらったのに。って気持ちが透けて見える、ためらいの表情。

この丸裸な、清らかさときたら。

 

ファンに対する感謝もすごいよね。

『ありがとうございます。最後まで付き合ってくださって』(こんな言い方するミュージシャン、他にいる?)

岡山弁のプロだけどさ、わしわし言ってるけどさ、言葉遣いはホントに丁寧で上品。

あの報ステでの母校訪問で、恩師・森野先生が待ってることを知り『先生が…いらっしゃる?』と歩み寄った時の高貴さよ。ごく自然に敬語が身についている23歳!(当時)

ご両親は「めちゃくちゃナチュラルでいて気品がある」という、奇跡のような子育てをされたんだな〜と感動する。

 

AT最後の方では、MVでの自分に『大丈夫?これ』と思った話を。話があっちこっちするな〜と言いながら。

良かった、言いたかったことを思い出してくれて。おかげで『サムネイ…ルル』が聞けた。笑

どんな脚本家が考えても、藤井風のナチュラルなボケには勝てないよなぁ。

いやもう…男が1人で喋り倒すのを見て「可愛い!」と思う自分が信じられない。どうして可愛くて仕方ないんだろう、うっすら無精髭の181cmの男が。

これが末っ子パワーなのか?愛されて育った魔力なのかよ?

その、表情豊かな風の背後に、開眼ポスターがあり。同一人物だって?いやいやいや、信じられん!と何度叫んだことか。

 

話し終わったら、間髪を容れず『お別れピアノ』。こういうタイミングは、ずっずさん完璧!

最後に風の歌でシメてこそ、ファンも幸せ。

 

ああ、素晴らしきAT。

新曲が出るごとに(毎回とは言わないから)配信してくれたなら、どれほど嬉しいだろう。

ひとつひとつの作品について、自分から発信し、自分の言葉で語ろうとしてくれるミュージシャンが、いかに貴重な存在か。

語ってくれることで、我々の内にも、その作品がくっきりと立ち上がってくる。作品と、より深く強い絆ができる。それは、作者と作品とファンとの、最高に幸せな関係だ。

煩わしいと思わずに、それをやってくれる風。彼のファンである幸せは、こんなところにもある。

 

みんなが騒いでる?と思ったら、公園の水道を使って歯を磨く姿がインスタに?

よく見ると、普通に公園に来た人に見られたみたいで、ちょっと会釈してるよね。キャプション付けるなら「すんません、怪しい者じゃありません」。

怪しくないです、ヘンなだけです!!!

こうやって、みんなを翻弄するんだよな。でもそれすら楽しむのが風民。色んな妄想劇場が開演してた。あはは。

 

新曲だよね?待ってたらいいんだよね?

ワクワクしかない!

↑これもまぁ妄想だけど。

しばらくは幸せな妄想を楽しもう。

初めての配信体験

この5月半ば、VEZELのTVCMが流れ始めて、やっと藤井風を知った自分。その日からYouTubeの過去動画を見続けると同時にHEHNを聴き倒していたが、いよいよ5月21日、『きらり』MV公開、その後にアフタートーク配信という日がやって来た。

この日、俺は初めて、同じ時間軸の中で動き話している藤井風を目撃することになる。

 

ねそべり配信アーカイブを見ていたからさ、自由な人だとは知っていたさ。でも、でも。ホントに心の底から言うけど、こんなふうに赤の他人(視聴者)に話しかける人を、俺は見たこと無い!

呆れるほどにスッピンな魂。スッピンな言葉。スッピンな表情。それがどの一瞬も魅力的だなんて。こんな男がいる?

 

「気に入ってくれましたかでしょうか」というワケわからん導入に始まり。

絶対に使うぞ、と決意させてくれた名言「そゆこともある、そゆこともある、そゆこともあるよ」を、うっとりと響かせ。

ずっずさんが声を発してくれたのが嬉しくて「今日は喋ってくれます(にっこり)」「お楽しみに」て!マネージャーが話すのをお楽しみにて!どこにそんなマネージャー自慢のタレントがおんねん!

バイクの実技と言えずに「ブンブンブンブン」。可愛いが過ぎて死ぬわ。

 

ずーっと喋り続け。いつものマグカップも用意してあったのに(しかもピアノの上!だからピアノに水気はよせと…)全く水も飲まず、一心に、『きらり』な話を我々に届けてくれた。

このトーク、何の話だったのか。『きらり』MVと曲についての話ではあったのだけど、結局、仕事を共にした仲間の素晴らしさを、嬉しそうにキラキラの目をして語ってたんだよね風は。

以下、ほぼカタカナ表記にて失礼します。MV監督のスパイキー・ジョン。振り付けはノルウェーのザ・クイック・スタイル。それをレッスンしてくれたダンサーのシンゴさん。MV共演者のみんな。バイク教習所の2ケツしてまで(笑)教えてくれた先生方。カスタムしてくれたバイクのおっちゃん(と、バイク好きのオジサン)。ジャケ(アートワーク)のギボンさん。カメラマンの吉祥丸さん。彼ら熱いチームからのメール。天才・ヤッフルさん。エンジニア小森さん。神カメラマンのセイヤさん。最後に「さらり」の振り付け、セキグチさん。

「超有名」「一流中の一流」「愛が詰まったジャケット、MV同様。」彼らを賞賛する言葉ばかり。

監督の仕事っぷりを称え、「藤井風なら許される」という名言を引き出し。

ヤッフルさんには「曲が生まれ変わって」。めちゃくちゃポップになり、めちゃくちゃ気に入ったと。自作曲がアレンジによって「生まれ変わった」なんて言ったミュージシャンを、俺は他に知らない。

アレンジによって曲は変わる。いいとか悪いとかではなく、曲が変わっていくことを、ずーっとピアノでアレンジしてきた風は知っているんだね。だからアレンジャーのことを心から認め尊敬できる。

 

HONDAのCMに対し、曲に影響されて、あんなCMになった…(ずっずさん:そこまで言えんよ)…は無いけど(笑)、あんなにCMにマッチするアレンジがある?と。

普通なら自分の曲自慢かと思うような話だよ。曲に触発されてCMが作られた?なんてさ。でも風には「ヤッフルさんのアレンジが最高!」っていう気持ちしかない。あのアレンジだから、大勢でわちゃわちゃ楽しいCMにぴったりだよね!という気持ちだけ。自分が作った曲なのにね、それは頭に無い。あはは(泣きそう)

 

周囲の人々が大好き。誰のことも自慢に思う。誰に注ぐ眼差しも優しい。だからこんなに愛されるのかな。

 

何回も見た「アフタートーク」だけど、本当に仲間達の仕事を褒め称えることに終始してるんだよ。曲についての質問にも真摯に答えつつ。

 

どっかからネガティブな雲が漂って来ても、藤井風はその雲を吹き払い、晴れやかな青空にしてしまう。暗雲さえ吹き飛ばす風。

アフタートークを見た後の、この清清しさよ。晴れ晴れしさよ。風は、太陽から送られてくる風だね。

 

MVを見て、こりゃまた新しい風だ〜!めちゃくちゃ意外!と思わず笑った俺だけど、アフタートークを見て、「この、真っ正直な、裏表の無い、隣に住んでる中学校の後輩みたいなヤツを、愛さずにはおられないよなぁ」と、しみじみ思った。

隣んちの風くんに「新しい曲が出来たんだって?どんなの?」と聞いたら、「そうなんすよ、これ…最初は英語っぽい歌詞で始まったんすけど、わし、やっぱ日本語がいいな思って…」と、延々と話をしてくれそうで。

ファンに向けての配信と、トモダチに対する話と、何ひとつ変わらないだろうと思わせてくれる、あまりにもフラットな人間性、いや人間力

音楽だけで十分なのに。その音楽だけで、信じられないくらい満足なのに。こんな人間だなんて!もうどうしよう!!と、内心の雄叫びが止まらない。

藤井風を知ってから、内心でジタバタすることが増えた。ジタバタして「もうなにっ!何なん!」と悶えるばかり。

そう言えば今日も。グッズ購入者への「ありがとうーー」と共に梱包作業に勤しむ姿に…「もう!こうやって殺しにかかる。たまらん!」と叫ぶしかなかった…。

 

アフタートーク、いつまで見られるのかな…。初めて風を知る人のために、永遠に残してほしいな。作詞作曲者による解説として、奇跡のような配信なんだもん。世界に唯一無二なんだもん。こんな「作品」を残せるのは、藤井風だけ。その貴重さを疎かにはしたくない。何十年後に宝となる動画だよね、他のあらゆる風の動画と同様に。

 

ラクルな風に驚くばかりだけど、そろそろ新しいニュースが届くのかな。

もしもこの先、2ndアルバムがあるのなら、ビバラの映像が特典で付くよね?ね?!

それを願ってやまない俺なのである。

 

🎵お元気ですか

昨夜はいかがだったでしょうか。

色んな意味で、ほんまにお疲れ様でした…。

 

俺は嬉し恥ずかし初体験でした。いやースゴかったす。

でも、事前に予感だけはあったので、22時になると同時に風呂に入りました。←え?

いや、最初のうちは絶対繋がらない、無理に決まってる。だったら気を鎮めるためにも長風呂しよう。何も考えず、焦らず、ゆったりと湯に身を沈めて…(寝るな)。

50分頃からやっと参戦。でもまだまだヒートアップは続いておる。

あ、やっと繋がった!

友人との合議により、①販売数の少ないという旧グッズは諦める(瞬殺に決まってる) ②1つの品を2個ずつ注文する。「買い物を続ける」を押すと消えそうで、1種類だけを買う方式に。

友人とふたり、2種を2回に分けて注文。

何度も何度もハネられながら、どうにか4種のグッズを手に入れることができた。

こりゃ、皆さまクタクタだろな。はぁぁぁ。

 

俺らにもグッズが手に入るように、と親切なお気持ちをくださった方々、本当にありがとうございました。皆さまもゲットできたかなぁ。大変な戦いでありましたね…。

 

藤井風、すごい人気なんだね。今さらながら痛感。夜空に何万人のため息がこだましたことだろう。

遅れて来た俺には、今後どうなるのか、ちょっと怖いような気がしている。

グッズも「くださいください」だけどさ、何よりもライブのチケットだよね!どうなんの?もう既に、買える気がしないんだが。

今からユウウツかよ。むむむ…転売ヤーの高笑いだけは許さん!!

 

ま、ともかく皆さまお疲れ様でした。

お互い、健闘を称え合いましょうぞ。

 

 

先日来の「恋愛ソング」についての考察(?)の中でいただいたご意見に「今のところ、明確な恋愛ソングは無い…わずかに感じさせるのは『さよならべいべ』くらい?」というものがあり、その意見に俺はびっくり!

恋人への歌だとは思わない人も多いだろうけどね。

 

『さよならべいべ』も…言うならば『HEHN』の全曲が、俺的には「内省」をテーマにした作品だと思っているので、『べいべ』も、自身の内なる少年に向けてのさよならだと感じていた。

もちろん、一緒にいた仲間や女の子も含まれてるだろうし、ダブルミーニングを仕掛けるのが上手な風なので、いかようにも受け取れるところが面白いんだけどさ。

 

ただ、ちゃんと付き合ってた彼女との別れだとしたら、あまりにも(見せかけだとしても)軽いしアッサリだし、『別れはみんないつか通る道じゃんか』はナイよ、ひでーよ。笑

だから、彼女にあてた言葉じゃないと思う。

 

風は、『何なんw』の中でも『何で聞いてくれんかったん、ベイベ』と歌う(歌詞には無い)。ハイヤーセルフが「本体」を、慈しみを込めてベイベと呼んでいる。

 

今まで共に生きてきた、すべての仲間、幼かった自分自身、それらをひっくるめたベイベ達にサヨナラする時が来た。

泣いてる暇も無いような生活が待っている。ずっとみんなと一緒にいたかったけど、わしは旅立つ覚悟をした、だから笑ってサヨナラするよ。

『さよならがあんたに捧ぐ愛の言葉』

もっと成長するよ、もっと強くなるよ、と同義だから、少年期の自分への決別は。それを一番喜んでくれるのはあんただから。

なんか『べいべ』が父上にも思えてきた。笑

 

里庄町で見守ってくれたすべてにさよならを言って、風は旅立ったんだなぁ。少年時代に別れを告げ、ハイヤーセルフだけを頼りに。

この曲は、風の中のハイヤーセルフが、風に歌わせている曲のようだと俺には思える。

風よ、もうべいべじゃなくなる時が来たんだよ、ひとりで…いや僕とふたりで頑張ろな。また新しい仲間もできるからな。頑張れ頑張れ風!

と、手を振る風の後ろで、ハイヤーセルフが歌っているようだ。

列車の窓から里庄の町並みを眺める風と一緒に、その肩を抱くハイヤーセルフの姿まで見える気がする…長風呂し過ぎて妄想まで見え始めたか。

 

という、ひとつの『さよならべいべ』観でありました。

 

またね、おやすみ。

 

愛の歌は英語がいい

土曜の夜いきなりInstagramにアップされた、久々らしきcover曲。

Joe(ジョー)の『I wanna know』

(歌手名としてはJoeで活動してるようなので、Joe表記にしておく 6月29日追記)

 

えっと、歌ってるのはペルーかアルゼンチンの宝石ハンターですか?あ、ボリビアすか?

カッコいいお兄さんです。宝石ハントの合間にはこうして歌も歌ってます。

時々、ホントに人種不明になるの何なんw。

 

🎵アンタを見てると、わしは辛抱たまらんねん。どうやったらOKしてくれる?知りたい知りたい、教えてや、頼むわ。

てな内容の歌詞(違うん?)を、甘く優しく、きらっきらの眼差しで歌う宝石ハンター。モテてますよ、女に不自由はしてまへんよ、でもたまに爆弾級の女性が現れてズキュンされるんす。はみ出したったモノを隠せなくなるんす。(自重しろお前は)

ああ、海外の歌はハゲしい。日本人は肉欲(オイ)を歌い上げるってあんまりしない。

でも藤井風だと、なんか優しげなラブソングに聞こえるんやわ。

声がいいんだよね、うっとりさせる声。

どうやったらその気になってくれる?何でもしたげるぜと歌ってるだけなんだけど。(いや、歌詞に対する俺の耳が腐ってるだけか)

 

ジョーが素晴らしい歌手なのは間違いないし、大ヒットした曲だから、もっと全人格的に『君を知りたい』と歌ってるのかな。俺は性的側面にフィーチャーしてる気がして、結局英詞のニュアンスなんか分かんない。

あ、風が歌うニュアンスを信じてればいいのか。だったら、誠実みのある歌に聴こえる。と思うことにしよう!(誠実な宝石ハンター)

 

コメント欄で、ラジオ出演時の風氏の言葉を教えていただいた。

greatestloveofuさん、ありがとうございます。

恋愛の歌を作らないのかと聞かれた風氏は『今まで作ったこともないし、これからも作らないと思う』

『わしはもっと大きな愛について歌いたい、日本にはそういう歌が少ないから』

 

うむ…「隣にいるだけでビキビキになる女がいる、どうしたらやらせてくれるん?おせーて」って歌も、歌う日本人歌手は少ないと思うが。(もうヤメろ)

 

日本語の歌は、より大きな愛を歌いたい。ピンポイントな愛の歌は英語のcoverで。なのかな。だったらいいな。ある意味、願ったり叶ったり。

でも。『Rain』みたいな曲も自作してほしいな〜と思わないでもない。ブレブレだな俺。

オマエが欲しい系の歌じゃなくてさ。

離れても愛してるよ系でもなくてさ。

ふたりで夜を越えて行こう系でもなくてさ。

(ラブソングに偏見過多か)

風氏にしか表現できない恋愛の歌があると思う。決して実体験じゃなくていいから。いやぁ実体験だと思うとツライな、きっと。

 

まだまだ風作の恋愛の歌を聴く覚悟はできていない…けれど、いつか、いつかはね。

ま、風氏の気が向かなければ、永遠に聴けなくてもいいんだけど。なに、この揺れるファン心。我ながらハズい。

どなたかに「風さんに恋してるのね」と指摘されたけど、マジ?そんな事ある?いや…男として憧れてるだけだと…。友人ともども、何かがオカシイのは確かだけど。それが何なのかは考えたくない。涙

 

先日の記事に「まだ女性との恋愛ソングは聴きたくない」と書いたら、同感!の声、どんな歌詞が生まれるのか聴いてみたいという声、一生聴かなくていいという声、歌詞を英語で書くならいいかも、等々。色んなご意見があった。英語詞のcoverならOKという方もいて、偶然にも今回のInstagramはピッタリだったな、と。

 

しばらくはcoverにしといてほしいかな。きっと女性ファンも、少なくとも2名の男子ファンも、今はそれが平安である。と思うなり。

 

YouTube航海は、思いもかけない場所に連れて行かれることがある。

そのひとつが『2018 復興支援ミュージックエイド』として岡山県倉敷市のデパートで開催されたチャリティライブの動画。

2018年夏の水害を受け、岡山県出身の歌手達が集い、チャリティのコンサートを実施。デパートの吹き抜けの2階部分みたいな所で演奏やダンスを披露した。

これに、女性歌手の千里(ちさと)さんと一緒に風氏も参加し、弾き語りなどを。今はごく一部を視聴できるのみだけど、デビュー前の風の素顔が見られる、貴重な動画だ。

風民の皆さまはよくご存知だろうが、この動画に残る風を見ていると、俺なんかは「もうもう、何ていいヤツ!好きにならずにいられない!」と叫びたくなる。

出演者も観客もごちゃごちゃの、何ともユルい、フレンドリーなライブなのだが、歌ったり踊ったりしている出演者の後方で、なぜか魔女の帽子(?)を被った風が、ニコニコして聴いている。小さな女の子を抱っこしながら。

何ともシュール!あははは

なぜにその帽子?ツボってたまらん。子供はだんだん重たげになるし。でもずっと抱っこ。よく見えるように…優しいよね〜。

 

最後に全員で『We Are The World』を歌うシーンとなり、風も端っこで歌ってるんだけどさ、自分の背が高いから、後ろの人が見づらいんじゃないかと気にする気にする。何度も振り返って見てたかと思うと、気づいたらしゃがみ込んでた。笑

誰より長く拍手をする。共演の千里さんの歌を、じっと聴いている。他の歌手へのリスペクトと行儀の良さに驚く。あんなにゴタゴタした場なのに。

 

田舎(地方)で身長が高いと、無意識に前屈み・猫背になるし。おっきいから何でも頼りにされるし、無理のきくヤツだと思われる。西日本じゃ身長の高くない男も多いので、風っち、東京に出てホッとしたんじゃないかな、周りも高身長が多くてさ。と、俺は思う。笑

 

ともかく、ニュース映像か観客撮影に過ぎない動画の中に、とびきり人のよい好青年が映っている。ごく自然体で、謙虚そのもの。

本当に変わらない風。

ステージでは全空間の支配者であり、堂々たるパフォーマーであるのに、大勢に混じると一歩も二歩も退く。ちょっと挙動不審気味になり、隙あらば誰かの背後に隠れそう。何?何なんw!

知れば知るほど、その素の魅力に、抜き足差し足が泥沼にハマって動けなくなる。

 

まあ、先輩の皆さまはとっくのとうに知ってる話ばかりだろうけど、今さらの事でも語っておきたい気持ち、分かってくだされ。

 

 

明日の夜はグッズ販売…争奪戦になるんだって?

愚かにも、未だに風人気を分かっていない自分だったと反省。ポチッとすれば買えると思ってたが、皆さまの緊張を受け、只事ではない感がヒシヒシと。

「みんなが買えますように」と祈る優しい風民さん達を知って、ええ〜?俺なんかが買おうと思うのはオコガマシイのか、などと思ったり。

 

このブログは6月18日に最初の記事をアップし、10日ほどで4つの記事を書いた事になる。この記事が5つ目。

おかげさまでと言うべきか、今現在のアクセス数は、延べ約13,700を超えたとこ。

この数字が一般的に多いかどうかは分からないけど、ポッと出て、目立たない場所で勝手に書き散らしてるだけなのに、これほどの方が読んでくださったとしたら、完全に藤井風の力であるし、いかにファンが多いかの証左だと思う。

凄いな、藤井風!を遅ればせながら実感している。

 

さ、グッズ争奪戦に向けて、今夜は早く寝ないとね。笑

皆々さまの健闘を祈る!

俺らも頑張るだけは頑張ってみる…新参者なのにごめんなさい。

だって欲しいんだもん!(土下座)