藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

初めての配信体験

この5月半ば、VEZELのTVCMが流れ始めて、やっと藤井風を知った自分。その日からYouTubeの過去動画を見続けると同時にHEHNを聴き倒していたが、いよいよ5月21日、『きらり』MV公開、その後にアフタートーク配信という日がやって来た。

この日、俺は初めて、同じ時間軸の中で動き話している藤井風を目撃することになる。

 

ねそべり配信アーカイブを見ていたからさ、自由な人だとは知っていたさ。でも、でも。ホントに心の底から言うけど、こんなふうに赤の他人(視聴者)に話しかける人を、俺は見たこと無い!

呆れるほどにスッピンな魂。スッピンな言葉。スッピンな表情。それがどの一瞬も魅力的だなんて。こんな男がいる?

 

「気に入ってくれましたかでしょうか」というワケわからん導入に始まり。

絶対に使うぞ、と決意させてくれた名言「そゆこともある、そゆこともある、そゆこともあるよ」を、うっとりと響かせ。

ずっずさんが声を発してくれたのが嬉しくて「今日は喋ってくれます(にっこり)」「お楽しみに」て!マネージャーが話すのをお楽しみにて!どこにそんなマネージャー自慢のタレントがおんねん!

バイクの実技と言えずに「ブンブンブンブン」。可愛いが過ぎて死ぬわ。

 

ずーっと喋り続け。いつものマグカップも用意してあったのに(しかもピアノの上!だからピアノに水気はよせと…)全く水も飲まず、一心に、『きらり』な話を我々に届けてくれた。

このトーク、何の話だったのか。『きらり』MVと曲についての話ではあったのだけど、結局、仕事を共にした仲間の素晴らしさを、嬉しそうにキラキラの目をして語ってたんだよね風は。

以下、ほぼカタカナ表記にて失礼します。MV監督のスパイキー・ジョン。振り付けはノルウェーのザ・クイック・スタイル。それをレッスンしてくれたダンサーのシンゴさん。MV共演者のみんな。バイク教習所の2ケツしてまで(笑)教えてくれた先生方。カスタムしてくれたバイクのおっちゃん(と、バイク好きのオジサン)。ジャケ(アートワーク)のギボンさん。カメラマンの吉祥丸さん。彼ら熱いチームからのメール。天才・ヤッフルさん。エンジニア小森さん。神カメラマンのセイヤさん。最後に「さらり」の振り付け、セキグチさん。

「超有名」「一流中の一流」「愛が詰まったジャケット、MV同様。」彼らを賞賛する言葉ばかり。

監督の仕事っぷりを称え、「藤井風なら許される」という名言を引き出し。

ヤッフルさんには「曲が生まれ変わって」。めちゃくちゃポップになり、めちゃくちゃ気に入ったと。自作曲がアレンジによって「生まれ変わった」なんて言ったミュージシャンを、俺は他に知らない。

アレンジによって曲は変わる。いいとか悪いとかではなく、曲が変わっていくことを、ずーっとピアノでアレンジしてきた風は知っているんだね。だからアレンジャーのことを心から認め尊敬できる。

 

HONDAのCMに対し、曲に影響されて、あんなCMになった…(ずっずさん:そこまで言えんよ)…は無いけど(笑)、あんなにCMにマッチするアレンジがある?と。

普通なら自分の曲自慢かと思うような話だよ。曲に触発されてCMが作られた?なんてさ。でも風には「ヤッフルさんのアレンジが最高!」っていう気持ちしかない。あのアレンジだから、大勢でわちゃわちゃ楽しいCMにぴったりだよね!という気持ちだけ。自分が作った曲なのにね、それは頭に無い。あはは(泣きそう)

 

周囲の人々が大好き。誰のことも自慢に思う。誰に注ぐ眼差しも優しい。だからこんなに愛されるのかな。

 

何回も見た「アフタートーク」だけど、本当に仲間達の仕事を褒め称えることに終始してるんだよ。曲についての質問にも真摯に答えつつ。

 

どっかからネガティブな雲が漂って来ても、藤井風はその雲を吹き払い、晴れやかな青空にしてしまう。暗雲さえ吹き飛ばす風。

アフタートークを見た後の、この清清しさよ。晴れ晴れしさよ。風は、太陽から送られてくる風だね。

 

MVを見て、こりゃまた新しい風だ〜!めちゃくちゃ意外!と思わず笑った俺だけど、アフタートークを見て、「この、真っ正直な、裏表の無い、隣に住んでる中学校の後輩みたいなヤツを、愛さずにはおられないよなぁ」と、しみじみ思った。

隣んちの風くんに「新しい曲が出来たんだって?どんなの?」と聞いたら、「そうなんすよ、これ…最初は英語っぽい歌詞で始まったんすけど、わし、やっぱ日本語がいいな思って…」と、延々と話をしてくれそうで。

ファンに向けての配信と、トモダチに対する話と、何ひとつ変わらないだろうと思わせてくれる、あまりにもフラットな人間性、いや人間力

音楽だけで十分なのに。その音楽だけで、信じられないくらい満足なのに。こんな人間だなんて!もうどうしよう!!と、内心の雄叫びが止まらない。

藤井風を知ってから、内心でジタバタすることが増えた。ジタバタして「もうなにっ!何なん!」と悶えるばかり。

そう言えば今日も。グッズ購入者への「ありがとうーー」と共に梱包作業に勤しむ姿に…「もう!こうやって殺しにかかる。たまらん!」と叫ぶしかなかった…。

 

アフタートーク、いつまで見られるのかな…。初めて風を知る人のために、永遠に残してほしいな。作詞作曲者による解説として、奇跡のような配信なんだもん。世界に唯一無二なんだもん。こんな「作品」を残せるのは、藤井風だけ。その貴重さを疎かにはしたくない。何十年後に宝となる動画だよね、他のあらゆる風の動画と同様に。

 

ラクルな風に驚くばかりだけど、そろそろ新しいニュースが届くのかな。

もしもこの先、2ndアルバムがあるのなら、ビバラの映像が特典で付くよね?ね?!

それを願ってやまない俺なのである。