藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

NHKまとめ③【完】

8月29日。スタジアム隣の公園でリハ。

昨日の不調から、狭い室内で同じことをするより、青空の下でやってみようという判断かなと思う。

しかしホントに3人体制なんだね(笑)風っちと一緒に行動するのはずっずさんとコバさんだけ。キーボードも自ら抱えて。きっとこの先も、“自分でやる” “身軽な” スタイルなんだろう。お付きの人をゾロゾロと引き連れる姿は想像できないし、ずっと普段着の風っちのままなんだろうな。(キメキメ衣装の時はどこまでもイケ散らかしたってください!)

 

例の日焼けは7月だったので、8月から取材したNHKには映ってなかったね。この日も直射日光の炎天下とは違ってた。曇ってみえるけど30℃超えの暑さの中、1時間のシミュレーション。マジで汗かかないなぁ。あれだけ弾き語りして、歩いたり小走りしても、涼しげなまま。どゆこと??

たまに風が吹いて髪が乱れるけど、画面では爽やかな風にしか見えない。ホントは蒸し暑い、モワッとした風だっただろうに。不思議な人だよ…。

普段はフリー過ぎる髪なんだな。TAKAIさんの力の大きさを感じる。あはは

「無観客だからこそ、ひとりひとりに、聴いてくれとる人の心の内側に “ズドーン” と届くように歌いたい」

晴れやかな顔になった風っち。外に出て正解だったね。「やっぱり外は気持ちいいっすね」「外の悪い部分じゃなく、外のいい部分、気持ちいい部分というのを、自分も感じて、みんなにも感じてもらわにゃいけんな、という気持ちになりましたね」

何度も何度もリハ(シミュレーション)を繰り返す以外に、成功への秘策なんかない。こうやって積み重ねた努力が、本番への自信になったんだね。

 

9月4日。ライブ当日。

『いろんな人の心が “Free” になっていくことを願って』

公式ドキュメンタリーで、誰に向けてサムズアップしたん?と思ってたけど、NHKチームに向けてだったんだな。キリリと引き締まって、しかも明るい顔。さらにもう一度振り返って笑うところが藤井風! こんな土壇場でも心に余裕…人への優しさと愛嬌という余裕がある。ピアノ隊おじさんの背にも触れて。この愛情深さこそ、藤井風の根っこだなぁと感じる。

 

日本時間13時。『日本が、世界が見つめる中、Freeライブは始まった』

 

『きらり』

白黒画面にbeautifulと呟く、名門バークリー音楽大学出身の男性ミュージシャン。コロナ禍で時間が出来、いろんな国の音楽を探っていて藤井風にたどり着いた。「言葉の壁があっても彼の音楽は心地いい」

 

『優しさ』

NYで客室乗務員をしてる女性は「とにかくうまくて言いようがないくらい 上手よ」「私はエド・シーランより好き」「彼の歌にはソウルがあるから、アメリカでも多くの人の心を射止めると思う」

 

『もうええわ』

日本でキャリアコンサルタントをしている女性。NHKおはよう日本』での映像にも出ていた。この人が書いた文章を読んだ。NHKからのアンケートで、藤井風の曲のどこに惹かれたかを答えた内容を記したもの。番組ではわずかしか紹介されないけれど、背景には深い思いがある。ひとつひとつの曲への思いが真摯で優しくて、素晴らしいなと思った。

今回の映像では『もうええわ』について、辛いことも吹き飛ばすような「泣くくらいじゃったら笑ったるわ アハハ…」に救われたと。

 

男性YouTuberの雨さん。何とまあ今回の企画にピッタリの名前なんだ!素晴らしい。不安や葛藤にさいなまれていたが、『もうええわ』を聴いて「本当は心の奥でどうしたいのかっていうのを、引き出してくれるというか、連れてきてくれるというか、そんなすごく優しさを感じる」

 

『燃えよ』

『この日、初めて披露された「燃えよ」。今を精一杯生きよ。なりふり構わず燃えよ。世界におくる熱いエールソングだ。』

 

『旅路』

「みんな、人生ほんま色々あるけど、起こること全てには意味があるから、理由があるから…怖がらずに、ビビらずに、いきましょうや」腕に力をこめ、みんなを励ましてからの『旅路』。

 

NHKチームが長く映した3曲。『もうええわ』はまさに “Free” がテーマの曲。『燃えよ』は今の世界にエールをおくる曲。そして『旅路』は、特に未来を感じさせる曲だからかなと思う。これからの世界に必要な、未来志向の3曲。明日を生きる人たちに届け!とNHK取材班からのメッセージのように感じた。

 

『何なんw』

一緒に歌い出すアメリカの青年。日本の雨さんは変顔に笑っている。ステキだな、遠く離れているのに同時に風っちの歌に包まれているという世界は。

 

『たったひとりで挑んだ、巨大スタジアムでの配信ライブ。藤井風は、世界に向けて歌い切った。』

 

終演直後の風っち。スタッフのみんなに拍手をおくりながら、やり切った表情をしていた。びしょ濡れのはずなのに…きれいな顔のまま、さらに輝いていた。なんじゃコレ、ほんまになんじゃコレ!笑

始まりも終わりも、かなり近くで撮っているNHKチームを一切映さないように配慮してたザベスさん、さすがのプロの技。ダチオ&ザベスで本番の翌日に公開したドキュメンタリーは、ある意味でNHKとのガチンコ対決(笑)でもあったのかな。どちらも最高だけどね!

 

本番から2週間後。ふるさと・岡山にいる風っち。里庄町のつばきの丘運動公園。

『青春病』が流れてきて「ハッ!」と驚く姿がかわいい。「青春病のEPが流れてる」とNHKチームに、驚いた理由を。当然ながらEPという認識なんだな。早く円盤もほしいよ、俺は。笑

「すごい、すごい」と、自分の曲が流れることにしみじみと感謝。公園で遊ぶ子供たちを眺めつつ「これからもいい音楽聴かせたらんといけんなっていう、親心が芽生えてきそうな勢いっすね」(オトンさまの遺伝子そのまんま)「いつか、なんか子供たちが懐かしく思ってくれたり、この曲あの時のやって、ワシも曲を聴いてノスタルジックになったりするんで。そういうのになれたら、嬉しいなって思うね。……思いますね。」

本当に、いい曲をみんなに聴かせてあげたい、その思いが100%である、という目をしている。真っ直ぐにその願いだけが映っている目。美しい瞳だね。

こんなドアップで斜め下から撮られて、綺麗な顔だなぁと思わせる男が他にいるんかな?笑

 

遠くを走る電車の音。里庄の町の音。それらを吸い込むように見つめる風っち。

展望デッキの柵に手をついて、脚をぷらぷら。子供か。そう、ここでは永遠に子供でいてほしいよ、ピアノと音楽に夢中だった子供のままで。自由と楽しさの原点の町。

次はいつまた帰って来られるだろうか。

町が風っちの幸せを祈っている。そう感じた、里庄の風景だった。

 

NHK密着チームの皆さん、素晴らしい番組をありがとうございました!

 

最後に蛇足ながら、俺が尊敬し世話にもなっている某企業の取締役の方に、この番組を紹介し「よかったら見てください」と伝えてあった。

翌日メールが来て「藤井風くん!いいね👍 ジャズっぽいところもあるし、惹かれる曲ばかりだった。アルバム買って聴くよ。教えてくれてありがとう!」とのこと。個人的にめっちゃ嬉しかった。

 

NHKプラスでの配信は、今夜(10月21日)23:14まで。もう一度、二度、三度…目に心に焼きつけたいと思う。

録画しない人間だけどさ、今後は考え直すべきか…ああ、風っちファンになったばっかりに。と悩ましい俺である。