藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

合唱コンクール

今週末はちょっと静か…(国としては、衆議院議員選挙があるので騒がしいけども)みんな『燃えよ』MVに夢中かな。あの作品、中毒性あるよね。何度でも観てしまう。で、そのたびに燃える。風っちの歌と踊りに合わせて燃えたぎる。笑

 

燃え過ぎてヘトヘトなので、少し落ち着くかと、昔の風っちを見てみることにする。

高校3年生の藤井風がピアノ伴奏者として出演した、第68回全日本合唱コンクール全国大会。

以下は、そのBlu-rayの感想。

⚠️ネタバレ⚠️ なので、内容を知りたくない方は読まないでね。よろしくです。

 

 

皆さまご存知の通り、風っちがピアノ伴奏を担当した城東高校合唱部の演奏を収めたBlu-ray・DVDが、受注生産で販売されている。本来は出場した学校や生徒たち関係者だけが購入する記念品のようなもの。

だがしかし…18歳の藤井風の勇姿を見てみたいじゃないか!たとえほんの数分だとしても。で、アリーナツアー撃沈だった俺は、チケット代だと思って買っちゃる!な気分で申し込んだのだ。数週間して届いたよ。

 

2015年の第68回全国大会。

高校の部は出演人数が33人以上の学校を「Bグループ」(12人〜32人はAグループ)としていて、Bグループ枠に出場した全21校のうち5校分が1枚に収められている。Vol.14に収録されている城東高校は一番最後。

 

さぁアナタならどうする? 他校はすっ飛ばして城東を見るか。4校分の課題曲と自由曲の合唱を見てからの城東か。正直長いよ。笑

 

とりま焦らしプレイで行くか…と、1校ずつ順番に聴いてみた。合唱コンクールなんてじっくりと見たのは人生で初めてだ。

 

何というか…皆さん大真面目で(当たり前)難しい歌を一生懸命に歌っておられる。混声が大部分だが女声もある、男声のみは無かった。

合唱部というのは真面目な生徒の集まりなんやな、女子はギャル系なんて1人もおらん。みんな清楚なイメージ。歌声の比較よりも制服の比較に走る俺。…アカンやろ。いやいや、各校それぞれのハーモニーも味わったよ!

 

城東高校は総勢69名の混声合唱

指揮の森野先生に続き、風っち登場。ちょっとばかりぎこちなくお辞儀、微妙な照れ笑いと緊張が交錯してる。すぐに真面目な顔になって、ピアノ椅子に着席。

課題曲は『知覧節』これは無伴奏の曲なので、最初の音を取った以外は全く弾かず。数分間じっと動かない風っちもなかなかシュール。

 

2曲目、胸ポケットからメガネを取り出して掛け、ピアノに手を置く。

自由曲は『混声合唱とピアノのための「地上楽園の午後」から  II  優しい威厳』(早い話が『優しい威厳』という、何とも風っちにピッタリな曲名なのである)

クラシックやポップスの曲と比べて、現代音楽は難しいなぁ。わかりにくいんだよね。風っちも「間違えたんかどうかもわからんくらい(難しい曲)」と言っていたよね。現役生に伴奏を託すのは、大きな信頼があればこそ。

ピアノに向かう風っちの頼もしい横顔。最近の髪型は優しい雰囲気だが、高校時代の短髪は、キリッとした男っぽさがある。

里庄メガネを掛けた端正な横顔で、凛としてピアノを弾く風っち。譜めくりも自分でやる。

 

城東グリーンのネクタイとリボンが象徴する、気品ある落ち着きと知性そのままに、清潔な歌声が響く。これは森野先生の持ち味でもあるな。品が良く、ユーモアとお茶目さもあり、明るい。その味わいに、風っちの伴奏もよく合っている。伴奏する時はきちんと伴奏に。歌声に寄り添い、盛り上げる役目を果たしている。長い指で滑らかに奏でる音。

 

風っちは、なぜか華奢に見える(俺だけ?)んだけど、じつは肩幅もあり、カッチリした躰。登場シーンでは、ゴツくはないが、ちょっと大きな躰を持て余してるような感じ。普通の高校生の中だとこんな大きいんやな、と思った。

結構しっかりした躰なのに華奢に見える。女優で言えば綾瀬はるかみたいなタイプ?笑

 

演奏が終わって立ち上がると、譜めくり用の椅子にちょっと躓(つまず)く(笑)。いちいちかわいい。何故躓いたかというと、ピアノ椅子から立ち上がって、そのまますぐ右手(前)に出ればいいのに、身に付いている控えめ体質で、椅子の後ろを回ろうとするからなんだよ。 伴奏だからじゃないよね、自然に後ろ側に立つという心根の持ち主。

真ん中に立つのが似合うスター性と、はにかみやで恥ずかしがりな人間性。その間を繋ぐのが、”憑依型” と言われる、自分の役割に真っ直ぐな才能。

もし憑依型でなかったら、後ろでモジモジしてるに違いない。本来なら誰かの服の裾つまんでる末っ子だもん。でも持って生まれた才とパワーと負けん気がモジモジを超えさせ、センターに立つ人になった。それは俺らの幸福。今やガンガンに踊り狂う姿さえご披露なさる始末であります…。(最高!)

 

その主人公感は、終演後の映像でも十分に感じられる。

演奏終了後、全員で記念撮影。カメラマンの指示に従い、並ぶみんな。集合写真を撮るカメラと、その様子を記録している動画のカメラとがある。

森野先生は動画担当者のインタビューに答えて「城東高校始まって以来の演奏が出来たと思いますので、これ以上何も望みません。本当に悔いはないです」と晴れやか。

 

ひときわ背の高い風っち、中央の先生の真後ろに立っている。撮影時には背を縮めて写っていた。

 

カメラ担当者の指示により、なぜか「ミッキーポーズ」でも撮影。わははは!何なんコレは。どの出場校もやってた(やらされてた)けど。

高校生男子が素直に両手を丸くして頭に当て「ミッキー!」(パシャ!)なんつってる健全さにクラッとする。素晴らしいな、城東高校。というか合唱部。こんな仲間に囲まれていた風っちの青春。なんか涙出そう。

 

風っちのピカピカの笑顔は、見てるこっちが照れる威力。大人数の中でも際立つキラキラ感は決して贔屓目だけじゃない。

男子は個性派揃い。女子はみんな真面目で明るい感じ。城東のレベルが察せられる雰囲気。

男子は18人+風。総勢19人の中で唯一歌を歌っていなかった風っちが、実は歌う人になりたかった…というドラマが、この集合シーンには秘められているんだよなぁ。感慨深い。

 

グループ(パート)ごとの写真撮影が続く。「えええぇ!!」と声が出たのが、まさに『うちら姉妹』を体現したかのような…27人の女子と男子は風っち1人だけ!!という衝撃のシーン。誰がどうしてこのシチュエーションを指定した? 鼻水、いや鼻血が出そうや。

階段に3列に並んで片方を向き、互いの背中にもたれるようにポーズ。最前列の真ん中に風っち。隣の子の背中にもたれ、もう一方から背中にもたれられている。み、密着やで! 男としては考えられんくらいのモテモテ状態。なんやこの爽やかなハーレムは!

全員右手で前(未来)を指し示すポーズを決め、にっこり笑う。はぁ、風っちの笑顔の破壊力。たまらん。

合唱部員ではなく、ピアノ担当者としての参加だから、特別枠なのはわかる。それでも女子からの絶大な支持がなかったら、あり得んだろう。風っち、マジで人気者だったんやなぁ。(そりゃそうだろ)

「うちら姉妹やし」の違和感の無さが今さら思い浮かぶ。マジ、姉妹。両手両足両肩に花!なのに…姉妹かよ。エライなぁ。あああ風っち! 普通の男は嘆息するしかありまへんです。

よくこんなパラダイス状態で、遊びもせずにいられたなぁ…(だからお前とは違うって)

もしも俺が同じスペックの持ち主(ピアノの達人で、英語も得意で、あのビジュアル)だったら、どんだけ遊び倒すん。毎日カノジョを取っ替え引っ替え。悪いコトばっかしそう。←オイ

そんなことは一切やらなかった風っち少年なのであった。

遊んでないと思うのは、東京に出るまでマクドナルドにも映画館にも行ったことがない、という情報から。岡山の街で遊んでないんだもん、真面目一方の学生生活だったんだよね。

 

学校で音楽漬け、家でもピアノ漬け。英語だって、あれだけ話せるようになるには、どれほど勉強したことだろう。陰の努力なんか見せないけど、本当に努力家だよね。その一生懸命さを想像したら胸がイッパイになる…。

 

コンクールのBlu-rayなのに、果てしなく脱線してしまうな。すんまへん。

 

最後は女子が集まって手を振ってるシーンで終わるんだけど、最後の最後で誰かが「風くん大好き〜!」と言っ…てないかな? 空耳なのか、幻聴なのかな。でも俺にはそう聞こえた!

風っちの同級生のどなたか、正解を教えてくださいまし!笑

 

短い映像の中に、きらり過ぎる青春があった。風っちをピアノに抜擢した森野先生のおかげで見せてもらえた青春。先生と仲間の皆さんに感謝!!

 

長々と書いたけど、ほんの数分やで。あははは

ホントに出場者の思い出づくりの映像だからさ、我々が買うのがオカシイ。でも、そこに藤井風がいるから。貴重なお宝映像になる。

チケット1枚分の、数分間のお宝。18歳、キラッキラの風っちを見ることができて、悔いなし! 笑