藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

『俺たちの24時間』

今夜は『まつり』MV BTSを観る時間があるかな、と思ってた。いいかげんにRSRの余韻から離れられるかなと。

ずっずさん、あああ、ずっずさん!!

そんなん許してくれないんすね、まだ!😆🥹

 

スマホに通知あり『俺たちの24時間』と読めた瞬間、画面に突っ伏して泣いた。その文字だけで一切が分かった。

壮絶で爽快で緻密で大胆だったに違いない24時間。それは13日北海道へ飛んで、14日羽田に戻るまでの時間ではあるけれど。実際には11日昼からの12時間+24時間+24時間+12時間の大活劇。

こんなふうに仕事するんだ、という見事な時系列の対応。永久保存版のテキストだ。

 

11日昼、前夜遅くの作業で、昼まで寝ていたずっずさん。そこへRSR主催者の若林氏から電話。

明日から本番というこの時間に電話?…即座に「コロナですか?」と言うずっずさん。いや、打てば響くこの呼吸。

早速風っちに連絡、「良いっすよ。」とふたつ返事。ちなみに『ふたつ返事』とは、躊躇なくすぐに承諾すること。快諾の意味。(ひとつ返事という言葉は無い)

この2人も見事な呼吸で、まず“やる”ことを決定。必要なアレコレは、その後で総当たり。

 

若林氏にOKを伝えると、「ウォ〜」と電話の向こうでスタッフ陣の歓声が。そこでやっと、自分のスタッフに確認する前に、風っちと2人で即答したことに気づくずっずさん。あははは!最高っす。

決めた後で、全てが回転し始める。決めたことを実現するために、一斉に歯車が動き出す。

 

7月のコロナ感染が無かったら、海外武者修行3rdシーズンに出る予定だった。日本にいなかったら、この代打は無理だった。

また7月中でツアーが終わっていたら、コロナ拡大の今で無かったら、関係者もバカンスに出ていたかも知れない。普通に盆休みであっても不思議じゃない。

台風だって1日ズレてたら移動出来なかったかも。天も味方してくれたとしか。

いつものピアノが、オフィシャルトランポの出発に間に合い。大地さんも熊本から北海道に行けるよう調整し。音響(PA)、照明が揃い。映像のためザベスさんにも声掛け。何故かほぼ全員が「13日(だけ)空いてます!」だった奇跡。

ヘアメイクの高井さんは「13日は17時まで仕事、18時の飛行機に乗り22時には石狩に行けます」どんだけ身を惜しまないのチーム風!奇跡じゃなくても何とかする人々の集合体。

 

あらゆる歯車がカチリと噛み合い、13日に北海道入り出来るチームが完成。何とまあ。凄まじい手腕。人脈によって成り立つ業界の良さが、最大限に生かされている。

 

そんな中、衣装について風っちは「わしの大好きな花柄パーカーでええんちゃう。」かわいすぎかっ!「わしの大好きな」て!!😂

「うん、それ、ちゃうな〜。」と、暗いステージに映えるサーモンピンクをイメージするずっずさん。良かった。笑

 

11日昼まで寝ていた理由が、前夜、例の『まつり』ショート動画の“野球編”を撮影してたからだと。それを風っちは自分で編集。マジか、いやでもそういうことだよな、生粋のYouTuberなんだから。何でも自分でやります!が藤井風だよね。ほんっとに器用なんだか不器用なんだか、ワカランワカラン。😆

夕方までに編集を終え、18時に動画公開。そこから代打出演に向けてスタートした風っち。

 

12日は午前中からスタジオに籠り。ばうくんや他にも出演出来なくなった人たちの曲をやろうと。

急遽の代打だから、当然、風っちのfansは観ることが叶わない。1曲でもYouTubeで配信を…と風っちに話すと「そういうオープンな感じ良いね〜!」と。何なん、この柔らかな反応。昨日の今日で、スタジオに籠って選曲とアレンジに集中という時間。イライラとかピリピリとか、全然無いのか。ホントに凄い人だな。

 

何とか配信を、という思いでずっずさんは交渉。

またも奇跡的に、いつも協力してくれるYouTubeのオフィシャルメンバーが現地入りしており、若林氏もカヴァー曲をという風っちの気持ちに共感してくれて、YouTubeで生配信ということに。

映像スイッチャーさんも13日「空いてます。」当日現地で回線チェックした上でゴーサインが出るか否か決まると。

 

結果的に、何故か13日だけOKのaahTスタッフのスタメンが揃った。

風っち自身も、この夏自由に動ける日は13日だけだったと…。コレ奇跡の何乗なんすか。

 

スタジオでは、即答したことを悔やむくらい、カヴァー曲の難しさにもがいていた風っち。それでも全曲をピアノアレンジし、あれほどのクオリティに仕上げるとは。

絶対的なピアノマンとしての力量。たった1日で選曲とアレンジ。全ての譜面は頭の中に。あまりに見事。

そのもがきを見ていても、ずっずさんには「風ならやれる」という確信があるんだな。

互いに即答できる仲。風ならやれる、ずっずさんなら何とかする、そう信頼し合っている2人。

急な依頼をされた時「でも出来るん?アレはどうする?コレはどうなる?」を言わない風っちが凄い。自分が演奏できる、ステージに立てるなら、他のことはずっずさんが実現する。その完璧な信頼感。信じ合っている人間同士を見るのは、何と美しいことだろう。

 

23時から衣装合わせをして、24時過ぎ終了。

翌日は13日、本番当日。台風が迫る中、コバさんの努力により、10時30分羽田発の便で無事に北海道到着。…しかし、ばうくんの出演予定が深夜でなく、昼一番とかだったらどうだったん? 時間までが奇跡だったんだと思う。

 

15時に生配信OKの確認。16時、生配信を告知。歓喜の叫びが全国に響き渡った。

 

そして、あの50分間を我々は目撃した。

バッタが風っちにしがみつき、マイクにまで乗っかって祝福に来たという、あの時間。終わるやいなや数分間だけ雨が降り、天からの祝福もあったという。もう、ワケがわからん。

 

ずっずさんもオチが好きな人なんで、文章の最後は「ラスト、はける位置を間違えてあたふたしてるのが風っぽかった」だと。この一文に深い深い愛情を感じるよ。あんなに頑張った風っちを慈しみ、誇りに思う気持ちで一杯なんだね、ずっずさん。

 

盛大なエアハグをする風っちの後ろ姿。愛に満ちた人を、愛に満ちた人が見つめている。

そして「大地さんに連行される藤井風」で締め括り。あはははは! 🤣 道に迷ってベソかく幼稚園児でしかない。手を引かれて、まさに連行される姿。

情けなくも愛おしい顔。あのステージからの、この顔。愛さずにいられないよ、かわい過ぎて。ギャップがすご過ぎて。笑

 

闘い抜いたずっずさん、チーム風、藤井風。

最高だったよ!!

本当に本当にお疲れ様でした。感謝‼️

2022年8月13日、生涯胸に残る日。