藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

不思議の国福井

雪には縁のない人生だったので…初めて雪の上を歩いた気がする。😂

行ってきましたよ福井!いやさ越前市!しかし最寄駅は鯖江!そして地元の人は越前市と言うより武生(たけふ)と言いがち。ワケワカラン福井の事情!😆

なんかもう出かける前から不穏(笑)行かない方がいいんちゃう?と悩む我ら。友人🅱️と俺。

ねぇ、何で真冬の福井のチケット取ったん?俺に内緒で申し込みしたよね?

ごめんにょ。万一取れたら行きたいと思ってさ。ワンチャンありそうなのが福井だけだったんだよ。

おかげで雪山登山かって装備だよ。不要不急の外出ヤメロってニュースで言ってる時に、何が何でも行く!行かねばならぬ!って赤穂浪士の討ち入りか。

うんうん、まさに討ち入りだよねー。

笑うな。何をノンキなことを。

 

気づいたら敦賀(つるが)駅に到着してた。

ホテルが満杯で、敦賀にしか空室が無かった。

どうすんの、どうなるの。電車は走るのか、高速道路は通れるのか。

前乗りで28日に移動、新大阪から乗ったサンダーバードが「急遽、鯖江駅に停まります」だと!自由やなJR西日本鯖江まで行けた人達、良かったねー。

 

ホテルで出会ったご婦人から伝言があるんだけど…こんな場所で伝言して意味があるんか?笑

とりあえずお伝えしてみますが…。

29日の終演後、雪混じりの雨が降り出し、そのご婦人は傘を持たずに歩いていたところ、福井在住だという女性が傘を貸してくれたとのこと。自分は近いからと…婦人が広島から来てると知って、めちゃくちゃ親切にも傘を譲ってくれたのだ。

広島婦人、大感激で「福井の人って福井の人って」と泣いていた。

「あのご親切な福井の方、お名前も伺わず失礼しました。あまりの優しさに胸が一杯でした。御礼も出来ませんが、心から感謝しています。本当にありがとうございました!」との伝言です。

🅱️が、(俺が)SNSやってるからもしかしたら伝わるかも、と。(余計なコトを)

このブログやってることは伏せておいたけど…もうバレバレになるかも。

でもそれだけの世話になった俺達なのだ。

 

広島婦人は29日、サンドーム福井までタクシーで俺らも一緒に連れて行ってくれ、タクシー代は1円も払わせてくれず。

途中のSAでタクシーの運転士さんと俺らに五平餅まで食べさせてくれた。笑

敦賀からサンドームってかなりの距離だった。高速代含め1万5千円ほど。でも広島婦人は2万円出してお釣りはいらないという太っ腹。

 

前夜ホテルでサンドームまでの道順を相談していた俺達に「タクシーで行くから、もし良かったらご一緒にいかがですか」と声をかけてくれた。

当然割り勘だと思ったけど、高速道路がOKなら確実だなと同乗させてもらうことに。

後で「無謀な選択」だと分かったのだけど、ちょっと頭おかしくなってた俺らだった…(福井の皆さま、呆れないで…)

 

タクシーは帰りの予約は出来ないとのことで、まあ帰りは皆について歩けば駅に行き着くだろうと、雪がひどくならないことを願いつつ、会場に入った俺達だった。

 

ごめん、全然福井公演の感想になってない。

雪って、俺らにはマジック。夢の世界を作ってくれる魔法なんよ。雪❄️で苦労されてる地域の方々には、ホントに申し訳ないけど!

道の両脇に山になってる雪を見て、思わず笑ってしまうくらい、現実感がない。何かもう壮大な冗談かと思うアホな男2人と、大らかな広島婦人。不思議な珍道中だったな。

 

公演が終わり、前後してホテルに帰り着くと、このホテルでは無料のラーメンがサービスされていた。マジか。

広島婦人とラーメンを食べ(笑)傘の話を聞いたのだ。福井の人達、どこまで親切なん。ホテルも何なんwサービスでラーメンなんて。

 

鯖江駅も凄かった。駅員さん、サンドームのイベントがあるたびにプチパニックなんじゃ?

鯖江駅はホームの小さな駅です。皆さまが落下したりしないよう、入場規制を行っております。ご協力をお願いします」

もうわかったから🥹って言いたくなるくらい、一生懸命に説明し、説明し、説明する。いいから落ち着け!と囁きつつ笑ってしまう俺ら。ごめんね駅員さん。温かい人柄ってことはよーく伝わったよ。

何だかもう、何もかもが藤井風に似つかわしくて、この真冬の福井で公演してくれたことにも意味があったよな〜としみじみした俺らだった。

 

今回が最後のLAAT。俺にとっては最後がサンドーム福井で良かった。

完全な円形の会場って初めてかも。丸いってことは、全てが中央の風っちから“同じ距離”ってこと。非常にコンパクトで距離が近い。

何より音響の良さ、クリアさに、バンドの音出しからビックリした。何これ。めちゃくちゃ音響がイイ!

音響なんか気にしないんだよ俺は。笑

ただ風っちの歌があり音楽があれば。それでもクリアな音響は一段と胸に響く。

風っちの歌声、ピアノの粒。バンドの昂ぶり。いやもう最高でした!

 

25歳の男子が、わずかデビュー3年にして、ここまで至れるのか。大きくて大きくて、まさに大輪の花。天性の華があり、人を蕩(とろ)けさせるチャームがあり、思わず涙をよぶ切なさがあり。

サンドームという会場の心地よさが、いい意味でピアノバーにいるような気にしてくれた。すぐ目の前で音が鳴っている気分。

どんな大きな会場でも、どんな小さな会場でも、そのままの藤井風でいながら、その場を色彩豊かな宇宙に変える。その日その時のグルーヴで、アレンジもフェイクも自由自在。

僕は君、君は僕。僕らはワンネス。

本気で互いを『鏡』だと言う風っちに、また泣かされる。俺の目に映る風っちはどんなか?風っちの目に映る俺らは随分と可愛いみたいだが…笑

 

あらゆる意味で不思議空間だったサンドーム。福井県鯖江であり越前であり武生であった場所。そして今宵眠る敦賀市

知らなかった場所が奇跡の土地になる。風っちのおかげで。

『福井,一生忘れません🐲』が来た。俺も同じ気持ち。福井は夢の国、忘れがたい温かさがある国。

 

29日はずっずさんの誕生日。またしても奇跡をもたらしてくれた我らのマネージャーに乾杯だ!!