藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

紅白のHigher Love

今22日の1時半なんだけど、九州地方・日向灘で震度5強という大きな地震があった。地震の被害は震度5の強か弱かで分かれるところがあるから、大変心配です。

九州や四国、中国地方の皆さま、どうかご無事で。身を守ることを第一に、落ち着いて行動してください。余震も続いている模様…安全を祈っています。

ブログで心配しても仕方がないけれど、一言だけお見舞い申し上げます。

 

 

2ndアルバムのニュースに翻弄され、バタバタした時間を過ごしてた。

発売日には友人と鑑賞会を行うことに決定。

あと2か月かぁ……一気にワープできないかな! ま、待つ日々も楽し。まだ未発表曲やらcoverの曲目やら不明な部分もあるし、少しずつ明かされて行くとしたらめっちゃ楽しみ!

赤風アー写、あの光のラインを浴びてた、青いブルゾンの日に撮影したんだよね。下に赤いシャツの襟が見えてたし。撮影隊強力メンバーが集まってたみたいだし。

まだ、たった1枚だけど、またまた最高の風っちを見せてもらえる予感に打ち震える。何てカッコいいんだ、何て美しいんだ。…あえて言うのも野暮だけど、こんなに才能と外見が釣り合った人間を見たことが無い。マジで。

 

20日放送された『SONGS』で、番組冒頭とラストはMISIAさんとのコラボが流れていた。途中には「会場の空気が変わった」と、実家と会場を瞬間移動した風っちの『燃えよ』シーンも。

司会の3人が本気で驚いて、いい顔してたよとスタッフの方々も喜んでいた。いやー今さらながら、音楽番組デビューとしては最高だったんだなぁと。デビューがこれだよ。今後のハードル高くてしゃーないぞ。笑

今後は、がっつり歌を聴かせる番組に出てくれたら嬉しいな。と、期待だけはしておく。

 

何度見ても、最後の最後にど真ん中にいる風っちが可笑しくてしょうがない。自分で立ち位置を選べるなら、絶対端っこに行く人なのに、なぜか真ん中に。肩の後ろに郷ひろみさんを背負ってるのがもう…(笑)それで誰より一生懸命に手を叩いて、ニコニコ笑顔満開で。ホントに、音楽の神様に愛されているとしか。

終わった後の、髪に紙吹雪を付けた写真までが紅白歌合戦だったね。俺らまでニコニコ、幸せな年越しをさせてもらった。2021年の紅白、忘れられない思い出になった。

 

MISIAさんが『星空のラジオ』で語ってくれたエピソードも興味深いものだった。

まず、選曲に悩んだ結果、『明日へ』と『Higher  Love』をメドレーで歌うという意味で『明日へ 2021』としたこと。

ライブで『Higher  Love』を聴く観客の姿(今まで以上に泣いてる人が多い、そこからパーっと自分を解放して笑顔になる瞬間)を見て、「紅白では、風くんも一緒に届けてほしい!」と思ったこと。

その勢いのままに、手紙(!)を書いて風っちに渡して。先輩から長文の手紙をもらったら怖いかな、困るかな…と考えたというMISIAさん。何て優しい人なんだ。この優しく清らかな心が、真っ直ぐに、優しく清らかな風っちの心に届いたんだね。

驚くほどすぐに返事が来て、「僕に出来る形でお役に立ちたいです」。風くん何ていい子なんだろう、と泣いてしまったと。

何というか、MISIAさんと風っち、魂のレベルが同位なんだよね…。

 

MISIAさんのラジオは、NHKのらじる・らじるの聴き逃しで、23日(日)の18時まで聴くことが出来るので、よかったらぜひ。可愛らしい声のMISIAさんに癒されるよ。

 

風っちの出演がトップシークレットだったため、リハは本番当日の朝。

前日であれば音響調整も可能だけど、当日では厳しい。だが!今回は会場が国際フォーラムというイレギュラー。何と、フォーラムの音響を確認できる部屋は、舞台袖にあるという。またも音楽の神が風っちのために準備した奇跡!

MISIAさん、その部屋へ入り、まず風っちとビッグバンドだけで演奏、MISIAさんは音チェック。

「風くんがコーラスとして扱われたのでは、出演してもらった意味が薄れる。風くんの声をしっかり出したい。もっと音を上げて。もっと、もっと上げて」と。はーー…それであの音量だったのか。

MISIAさんは、風っちに伴奏とコーラスを依頼したわけじゃなかった。藤井風とセッションがしたかったんだ。MISIA、黒田卓也とビッグバンド、藤井風によるセッション。

 

本番で、コーラスパートを歌った風っち、ちょっと客席の向こうを見たよね? あれは、「この音量大丈夫?」と、ディレクターかPAさんを見たのかと俺は思った。で、OKの指示が出て安心して歌い続けたんじゃないかと。

あの数分間が、藤井風にとってどんな意味を持つか、経験豊かなMISIAさんには分かっていた。観客に「あなたの中にある愛を、もっと引き上げて!」と、腕を上げて呼びかけたように、本気のセッションで、藤井風をも引き上げようとしてくれた。

黒田卓也さんがアウトロを締め括るために指揮をしたけど、おそらくリハでやった以上に、MISIAさんは長く歌った。リハ通りに終わったと思った黒田さんと風っち。が、まだ続く歌声。ちょっと驚きながら、これが生のセッションやーん!と嬉しげにラストをやり直す風っちと黒田さん。

MISIAさんの本気が、一期一会のセッションを生んだ。一流の人の真剣勝負は、いつだって危険をはらんだ緊張感に満ち、美しい。

素晴らしい歌手、素晴らしい演奏家、素晴らしい曲が揃い、 本当に短い短い、お祭りの舞台でのセッションだけれど、人生にそう何度も訪れない瞬間を、我々は目の当たりにしたのだ。

 

藤井風を大切に思ってくれたMISIAさんの、温かい心遣いと真剣勝負に、涙するしかないよ。

かくして、風族にとって最高の紅白歌合戦となったのだ。

 

いつまでも胸に残る、素晴らしい音楽の輝き。これが藤井風の確かな一歩になったことは間違いない。

でも、もう風っちは次に向けて走り出している。我々には「微風」なんて言いながら、自分は嵐の中に飛び込んでる。

嵐の中から生まれ出てくるものを、微風の心で待っていよう。いつだって春風のような気持ちで、ファン生活・推し活を楽しもう。

せっかく藤井風のファンになれるという幸運に恵まれたのだから、心に『HEHN』『LASA』を掲げて。動機は愛、動機は感謝、のファンでいたい。