藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

NHKがマジ

本気と書いてマジと読む…NHKさんよ、あなた藤井風とどこまでも旅をする覚悟やね。これからの風をどこまでも追いかけ続ける決意やね。

俺はNHK音楽番組制作スタッフと、我らがダッチ・ザベスチームとのガチンコが見たい。それぞれの視点で描かれ切り取られる多面体の藤井風。どちらも見続けていたい。

同じ藤井風。NHKが撮ると“音楽家”風味が強く、ダッチ・ザベスチームが撮ると、より可愛い弟風味が増す。どっちも風。小さな子が「かっこよくてかわいい」と言えるのは、ダッチ・ザベスによる風っちを見ているから。

 

冒頭では、ずっずさんの嘆きが。笑

NHKさんが来るからって言ってたのにコレ」「音楽以外、無頓着」「パンツも靴下もビリビリに破けてるし」

無精髭でボサボサの風っち。あははは! これが藤井風だよな。一転してヘアメイクさんが入ると目を見張る美々しさ。うひゃ、カッコいい!

友人🅱️からは「死ぬ」とLINEが来た。🤣

 

45分間、完全に『死ぬのがいいわ』のプロモーション。本気でこの曲と向かい合うNHKの姿勢、最後までキリリとブレなかった。

“世界で最も聴かれた日本の曲”を、どう紹介するか。なぜこの曲が紅白で歌われるのか。とことん示そうとした番組。

 

『死ぬのがいいわ』、、、藤井風がこの曲に込めたものは何なのか。それを補完し、風の本質を描くため『grace』をも取り上げた。

紅白で歌う『死ぬのがいいわ』。歌わないけれど風を語るに欠かせない『grace』。その両方を深く掘り下げて描き切ったNHK。本気の仕事に感謝。

 

『死ぬのがいいわ』の「あなた」は、自分の中にある理想の自分だという。

理想の形は自分に見えていて、近づきたいけれど近づけないもがき。

「あなた」を失うくらいなら死んだ方がマシなのに、もどかしい自分。最強の人にしがみつきたい自分との対話。

その自分の中にいる理想の自分こそが『grace』。もうすでに自分は持ってる。なのに持ってないものにフォーカスし、ネガティブな気持ちが湧く。

救いを求めるなら、自分を信ずるしかない。

 

海外の人が語っていた言葉で印象的だったのは「恋の歌とは思わなかった、暗くて深いところに連れて行かれる気がする」というもの。

他者に向かい合う曲ではなく自分と対峙する曲だから、自分自身の中に深く潜るような気がするのだ。一番深くて暗い場所にこそ光が宿っているのを発見するために。

 

『死ぬのがいいわ』と『grace』は同じ曲だった。つまり、The藤井風。風っちは何人いるん?と、あまりに多面的な姿にファンは思うけれど、たった1人の人がいるだけ。

同じように風の音楽もひとつ。ひとつなのに多彩で全く異なる味わいを届けてくれる。

他のシンガーソングライターならば、いかにも○○さんの曲調だよねという特徴が感じられるものだが、風っちは違う。

それなのに、何を歌いたいのか、聴く人に何を届けたいのかはひとつ。そんな歌手、今までいたか? いや、藤井風が初めて出現したんだ。

自分を救うための音楽。みんなを救うための音楽。世界を救うための音楽。

風っちが伝えたい音楽が、2022年、世界に見つかった。この歴史を忘れるなとNHKは訴える。

 

パナスタ、あの空間にいたのか俺も。風っちからはあの景色が見えていたのか。

俺がボーッと突っ立ってた時、全員がまつりの振り付けをやってたんだな。健気で純粋で愉快な風っちファンのみんなが。

あの高い高い台座からみんなを見ていた風っちを思うと、泣きそうになる。🥹

ダッチ監督の演出に終わりなき拍手を。

 

ガンジス川の沐浴を、あんなに丁寧に。NHKはどこまでも本気。もちろん同じ川に身を浸して。想像以上に流れの速い川に驚く。

身を清めるのは、自分と向き合うため。清らかになるのは、自分の中にいる「あなた」のため。風っちが沐浴の意味を教えてくれた。

 

45分は短くてもっともっとと欲張りになってしまうけれど、それでも1本の映画を観たような充実感、満足感。

NHK MUSIC SPECIAL、本当にありがとう。

 

声だけ聴こえたQQQ監督。謎や〜!笑

まだまだ藤井風の世界は広がり続け、底深くなるばかり。

どこまで行くのか、俺はついて行けるのか。

藤井風が誇らしくて愛おしくてたまらん!!と夜空に叫ぶ。

 

友人🅰️は「良かったねー!風さんのインドとの関わりも知れて良かった。お母さんのお腹にいる時、2歳での御礼の旅、ご家族全員で行ったんだねー。清らかで祝福されたご家族だね」

 

友人🅱️「フジカゼは次元が違う。逆に紅白に出たら違いが際立つんじゃないかな。世界に向けて歌う人がどんなものか、オレは見届けたいよ。マジで紅白は一緒に見よう?」

 

友よ、沼の風景はそれぞれだが、風っちといる世界は美しいな。

こんな人生があったなんてな。

🅱️よ、31日は数分のためにお前さんと過ごそう。何か美味いもの持って来いよ!