藤井風を語る真夜中

風という病に侵され…語らせたまえと願った。

#いち花6話

世の中的にはどうも『すき花』らしいんよ。だよね? でも俺は略すなら『いち花』なんよ。許して。🙏

てことで。#いち花の第6話、視聴しましたよ。

 

冒頭のゴミ袋話についてこれる人だけが、このドラマを楽しめるのかな。完全に舞台のセリフなんだもん。ちょっとシュールな芝居を観てる気分。いや楽しいよ。俺は舞台好きなので全然大丈夫。ただ苦手な人はドン引きかもなぁ〜と、いささか心配にもなったり。でもこのテイストを貫いてくれ#いち花! こんなにシンプルで純粋な物語はないと思うから。

 

いや〜第6話の総括として、俄然「美鳥」役が誰なのか興味津々になってきた!(字幕付きで見ると、みどり=美鳥だとわかる。今回は携帯に名前も表示されたけど)

ホントに演じるのは誰なのかな?ある意味コワイくらいにハードル上がってるけど!!🤣

初回からゆくえの親友として名前が出てた美鳥、いまだに電話の向こうの人としての出演のみ。彼女がキーパーソンになってくるのは必至な感じで、そっかぁ、そういう繋がりが秘められていたのか…とわかった回だった。

 

しかしあの家、買ってたんかーい!😳 マジで…💧

結婚と同時に家を買うという、堅実なような無謀なような決断…椿は本当に結婚するなら添い遂げるって気持ちだったんだなと思った。

2人だから支払える金額だったのか、かなり預貯金があったのか。椿が結構な高給取りなのか。何だか現実的なコト考えちゃうよ。しかし現実には新婚が選ぶ家には見えなくて。

別れた婚約者は、あの家のローンには関わってない?いや現金で買ったのか?すげーな…とか、リアルを考え出すとダメなドラマなんだよ。あくまでもオトナのおとぎ話。おとぎ話ほどリアルで怖いものは無いという意味でも。

 

あの家自体が舞台装置だし、ファンタジーだし。この全体としておとぎ話であるドラマの、魅力的なステージとして機能している。

平和で優しくて、居心地のいい場所。それが外部から赤田がやって来たことで修羅場になる。

赤田!(泣)可哀想になぁぁ。友達としてであっても頭の中で沸騰するゆくえへの思い。それを「お似合いだね、彼女と」とゆくえも、自分と赤田の“友情”をブチ壊した赤田夫人への怒りをあらわにする。怖い、怖いよ〜ゆくえちゃん。「赤田夫人も心配で、私たちを引き離したんでしょうね。信用ないよねコタくんも私も!」(意訳っす)と吐き捨て。…ま、いいじゃん。家に帰れば慰めてくれる奥さんがいてさ!(あんなの新婚の間だけだと思うなり)🥹

 

本来は「赤田」と呼ぶゆくえ。夫人の呼び方「コタくん」とあえて呼ぶ。ゆくえを「潮」と呼ぶ赤田は、あくまで名前呼びはせずに通す。2人の絶妙なイジワルと愛着が切ない。本当に気が合う人間同士なんだから、男女でさえなければ夫人も心配しないのにな。

 

4つ並んだマグカップ。自分と奥さんが選んでたのと色チ。なんじゃこれ?(笑)頭がパニックになる。でも確かにゆくえはこれを、この場所のために買ったんだ。4人でひとつの“友達”のために。…俺は捨てられた。気が合う、2人なら最高に笑い合える友達だったのに、キレイさっぱり、ゆくえは俺を捨てた。

悟った赤田は去って行く。「潮の恋愛遍歴、全部知ってますけど!春木さん全然潮のタイプじゃないですよ!」と幼稚園児並みの捨て台詞を吐いて。

どこにも誰にも恋愛感情ないのに修羅場。あははは! やっぱり誰にでも“嫉妬”というマグマは胸の奥にあって、何かに刺激されると噴火してしまうんだな。

 

男女の友情はアリかナシか。うーん、俺はどうなんだろう。LGBTQ+と表記されるように、無限に「性自認」「性的指向」が広がる世の中にあって、人と人の間に「友情」と「愛情」があるとして。この人に抱くのは友情、この気持ちは愛情と、そんなに明確なものだろうか。

恋愛対象が異性だけ、同性だけ、両性ともOK、性的指向は無い、色々あるわけで。

 

友達の顔をして、あわよくば性的関係を持とうとする人間もいる、異性間、同性間、問わず。

全く性的な関心が無い相手となら友情が成立するのか? 友情という“好意”を抱きながら。人間の好意は、友情にも愛情にも、あるいは性的情動にも、簡単に変化する。

 

難しい時代だよ、人間というものがどんどん複雑化している。本来の人間の姿に近づいているのか、むしろややこしくなって、ワケワカランなってるのか。

言えることは、誰のどんな性自認性的指向も、とりあえずは尊重しよう、しなくてはならないってこと。犯罪に関わりかねない部分があるから、オールOKとは言えないにしても、「あなたはそうなんですね、わかりました」と言う言葉は大事にしたいと思う。

 

このドラマの登場人物も「あなたはそうなんだね、そうだったんだね、わかったよ」と、自分の“本当”を見せて安心したがってる。表面だけで決めつけないで、本当の自分を知ってもらい、受け入れてほしい。それだけ。俺らはみんなそうなんじゃないかな。だからこのドラマは、そのまま自分自身の物語にもなる。

 

来週は美鳥さん登場となるのか。まだかな。最後まで出なかったらどうしよう。🤣  ゆくえとの関係性がイマイチわからないんだけど(いつも電話してる割りに引越したことを知らなかったり?一時的に疎遠だった?)あの家に戻って来て、一緒に学習塾をやる流れになるのか。4人が新たな居場所に至る、それが着地点になるのかな。

 

『花』が描く世界のように、みんなが自分の内なる花を探して、見つけて、咲かせるために努力する。その人間の、涙が出るほど“けなげ”な行為。“かわいい”行為。怒ったり、心配したり、すねたり、イジワルしたり。何もかもかわいいなぁ。

風っちの歌のように、人間を愛おしく思えるドラマだと思う。